ここ数日、首の周りがなんとなく硬くてすっきりしないので、マイケルに集中的にケアしてもらっています。耳の後ろの骨の下に、すごく効くポイントがあるのがわかり、そこをずっと押してもらっていたけれど、何かしっくりこないという感じがしていました。自分でも押してみてさらに分かったのは、そのポイントの場所はいいけれど、押す方向がよくなかった、ということでした。押しているベクトルが首の骨の方に向かっていたので、いまひとつだったのです。
それで、「マイケル、そのポイントをずらさずに、でも私の目の方向に向かって押してくれる?」と頼んだら、とてもいい具合。「効く」という感じがさらに高まり、「それそれ!」という感覚がふつふつと湧いてきました。その角度で数分押してもらったら、しつこい硬さと痛みが85%ほど消えていきました!
マッサージはほんの少しの押す場所のずれで効果に差が出てくるのは周知の事実だけれど、その押す方向によっても、効果がずいぶん変わってくるということに、今更ながらに気づいたわけです。
さらに嬉しいのは、マッサージをしてもらっている間に新しいインスピレーションをいただいたことです。それはどういうことかというと、この「正しい方向」は日常生活の中でも生かせる大事なコツである、ということです。
つまり、全く同じことをするにしても、その方向、つまりインテンション(直訳は意図ですが、それは結局、時間的な方向のことを指すので)を変えると結果も変わることがある、ということです。
例えば、同じ料理を作るにも、心を込めて美味しくできるように、というインテンションを持って作ったものと、ただいつもの家事の1つとして何も考えずに作ったものとでは、味が違うということがあるのではないか、ということです。
また、同じ1つの言葉を言う時も、例えば「ありがとう」の一言を言う時でも、相手の目を見て、自分の言っている言葉が相手の心に届くようにと思いながら言う時と、顔も見ずに心を籠めずに言う時では相手の心に伝わる何かが違うと思うのです。
今日の一日も、朝目覚めたときからあるインテンションを持って生きるのと、ただぼんやりと生きるのでは、その日の貴重さ、意味、豊かさ、もしくは心の満足さなどが変わってくるかもしれません。たとえば、「今日は会う人に笑顔になってもらおう。」とか「今日はこのプロジェクトをここまで進めたらあとはリラックスして英気を養おう。」とか「今日は感謝の心を持って生きよう。」「明るい気持ちで家族に優しくできたら、自分をほめてあげよう。」とか。こう思って生きるのと何の方向性もなく一日を過ごすのではどれくらい差が出てくるか、誰か実験したらおもしろいかもしれません。
あなたも私もささやかでもインテンションを持ち*、この1日を豊かなものとしていけますように。
マッサージのひと押しからこのようなインスピレーションを私に与えてくださる大いなる創造主に感謝して。
*英語の聖書に、Live purposefully and worthily and accurately. (amplified Bible classic edition) という言葉があります。直訳すると、
「目的意識を持って、価値ある生き方で、正しく生きなさい。」エペソ5:15
<おまけ 1>
・・・などと言いつつ、実はブログを続けようというインテンションを持ったのは、数か月も前。(No30と31のギャップにお気づきの方もいらっしゃるかと・・・)
意図しても、なかなかたやすくいかないというのも人生。でも今回これが記事になり出せたのは、父のおかげ。父が読んでくれて何らかのベネフィットを感じてもらえたら、それだけで幸せです。
<おまけ 2>
話が少し飛んでしまいますが(しゃれのつもり)、知り合いにパイロットを職業にしている人がいます。飛行機の操縦士は、たぶん、この方向の大切さをとてもよく分かっているのではないでしょうか。
ほんの少しのアングルの違いで、到達地点が変わる、ということをよくわかっているので、大きな機体を精密に操縦して、方向を正しく選び取り、果てしなく広がる大空から定められた空港のほんの小さな一点である滑走路にちゃんと着陸できるようにしているのですから。そして、それが夜でもできるのは、滑走路の光を目指しているから、ですよね。
私たちもそれぞれ、光のさす方向へ歩んでいけますように。
輝くWellbeingを!
さゆり