何か部屋に置くものを選ぶとき、何を基準に選びますか?
それはもちろん物にもよるでしょうが、たとえばクッションだったら、どう決めますか?
・・・見た目で選ぶことが多いかもだけれど、でも、値段だったり質だったり、
色や手触りが大切という人もいますよね。
機能を重視して頭で考えて選ぶこともあるだろうし、
気分でなんとなく気に入ったものを買う人もいるだろうし・・・
「雰囲気が好きだから」とか、
スピリチュアルな人なら「いいエネルギーを感じるから」とか答えるかもしれません。
最近買ったクッションを見ていて、どうしてこれを選んだんだろう、
と思ったことから、このトピックを思いついたのですが、どうしてそんなことを考えたかと言ったら、
このクッションの存在が、なぜだか、すごく私の心をリフトアップしてくれるからなのです。
このクッションを見るたびに、なんとなく心がふるふるしてしまうわけです。
触るたびに気持ちがいいということもあるし、この色が本当にきれいねえ~とか、
なんて素敵なデザインなの!と感じることもあるのですが、
この「心がふるふる」、という感じが好きなのです。
このクッションが置いてあるあたりは、光が集まってくるように、
ぼわっと明るくなっていて、どうしてだろう、と不思議な感じがよくします。
単なる「もの」にそんなにそんなにこだわらなくてもいい、という考えも確かにそうですが、
でも、見るだけで嬉しくなるものがお部屋にあると、
一日一日をポジティブな気持ちで生きることがたやすくなるのでは、
という気がしています。
ちょっといやなことがあったとしても、このクッションをふっと見るだけで、
或いは、窓の周りの植物たちを見るだけで、 あ~きれい~と、心がほわっとし、
しょぼんとした心もいやされるということが私にはちょこちょこあります。
このクッションは、今年のイギリスの母の日に、スピリチュアルマムであるベティに贈ったものが、
私も自分用に欲しくなって、志織から二つ目を購入したものなのでした。
自分の娘がデザインしたクッション、という要素は、もちろん大きいのですが、
でも、もし志織の手によるものでなかったとしても、
このクッションを美しいと思うだろうし大好きと思ってしまう、と感じています。
薪ストーブの前のこのマット(ラグ)も、ハイビスカスにぴったりで、気に入っています。
これも志織のデザインで、大切にしたいからスリッパで踏まないように大事にしているけれど、
ほこりでちょっと色がくすんできたかもしれません。
それでも、この光沢がとてもきれい。
新居祝いにもらったこのクッションは、ベッドカバーとぴったり合って、
ベッドルームをインスピレーショナルな空間にしてくれています。
夜寝るときと朝起きたときにお気に入りの物に囲まれていると、やっぱり幸せを感じます。
バスルームに置いたこのクッションも、見ているだけで心がふるふる、ついほほえんでしまいます。
こうして、我が家を見てみると、私の部屋に置くもの、飾るものの基準は、
心がふるふる揺り動かされるもの、だったんだなあ、と...
そして、デザイナーが誰か分かっているということと喜びはつながっているのではないか*、ということ。
日本に住んでいたころから、お店で買い物をするときも「―さんが創ったもの」には、いつも惹かれていました。
創作者がそこにいると、それだけですごい!と思って買ってしまうということもありました。
そこに心がこもっていて、その心を感じながら生活できることを、心の奥底で欲していたからかもしれません。
(その時はそんなことは何も考えずに買っていたと思いますが。)
また、思い出すのは、かつて、毎日悲しみで涙が止まらなかった日々、
引っ越したいけれど、そんなことを望むべくもない状況だった時のことです。
私に唯一できることは、うちの中を変えることだけでした。
ほかの人がどう思うかではなく、自分の心が嬉しいと思うものだけ置いてみると、
いつの間にか心がほっとする空間ができていて、次第に私の心も元気になっていったのでした。
あれは、自分が鬱だったとは気づいていなかったにもかかわらず、
リソースが何もない私の苦肉の策だったのかもしれない、と今思います。
その苦肉の策は、誰かに教えてもらったわけでもなく、
自分で勝手につくりだした自家製セラピーだったのかもしれません。
名付けて、「お部屋セラピー」。自分の心がふるふる揺り動かされるものをお部屋に置く、
できれば、好きなものだけで部屋を満たす、というセラピーです。
ちょっと心に元気がない、というとき、こんな「お部屋セラピー」はいかがでしょうか。
*「家はすべて、だれかによって造つくられるものであるが、すべてのものを造られたかたは、神である」。
という言葉が聖書にあります。(へブル書3:4)
自分を創られた方が誰かをわかっていると、それだけで安心できます。
<おまけ 1>
この志織のNaruse Designのポップアップのお店が、
John Lewis(ジョン・ルイス)というニューキャッスルの中でも最高格のデパートで、
2021年5月24日から30日まで開かれています。
こんな名のあるデパートで、志織が自分の作品を売っているなんて、私にとっては奇跡のようです!
制限が緩くなったとはいえ、コロナ禍でまだ街は静かですが、
そして、あと一日半しかありませんが、でも、志織にとっていい出会いがあることを願っています。
<おまけ2>
志織が作品を創るプロセスを沙彩が撮って、二人が協力してビデオにしたようです。
もしよろしければ、ご覧になってください。
輝くWellbeingを!
さゆり