なぜだか分からないけれど、ふと今朝、このような記事に行きつき、読んだあと心が驚愕してしまい、午後になった今も動揺しています。
「経口中絶薬は赤ちゃんを殺す薬」 厚生労働省前でハンスト続く
「経口中絶薬は赤ちゃんを殺す薬」― 当たり前のことなのに、その恐ろしさを多くの人は見過ごしているのではないか、と思います。
日本は「堕胎天国」だということは周知の事実ですが、そんなのは、決して「天国」ではなく、事実上うまく隠されている「地獄」です。それは、殺される赤ちゃんだけではなく、堕胎を決心した母親にとっても。
堕胎で傷ついた体は元に戻るかもしれませんが、どんなに深いところでどれだけ長く心が疼いている人が、どれだけたくさんいることか。
もちろん、その決心・行動によりホッとしている人も多くいるでしょうけれど、そのあとどのような思いをしていくのかは本人もよくわかっていないのではないでしょうか。(ちなみに、こちらではメンタルヘルスへの悪影響が中絶薬の副作用として挙げられています。)
私は経験者ではないので大きなことは言えませんが、でも幼い日に、知人の女性がうちに来て「私、おろしてきたの。もうこれ以上子どもはいらないから。」と私の母に言うのを聞いて、心がざわざわしたのを半世紀たった今も覚えています。
また、私の夫は、堕胎という選択がある中をなんとか逃れて、うら若き十代の未婚女性から世に隠れるようにして生まれてきました。今はそんなことは珍しくもないのですが、当時はイギリスでも、未婚女性が出産するのは社会の規範に大きく違反していたといいます。夫のこの母親に、この時の勇気と決断を感謝してもしきれない気持ちでいます。
一人一人に事情があるのは、同じ女性として分かります。でも、「殺人」をお手軽にできてしまうこのような薬、特に、何も抵抗できない赤ちゃんに対して、そんなに簡単に使えてしまえる薬を、この世に許すのは・・・それは、この世を地獄へといざなうことになりはしないかと懸念せずにはいられません。
間違った方向に進んでいくのを止めるために、私たちに一体何ができるのか・・・とつい考えてしまします。
佐々木和男さんが、たったひとりで始められたハンガーストライキ。本当に勇気がある、と思います。佐々木さんのメッセージは、とてもシンプル。少子化問題の解決が、ここにあります!と私も叫びたい気持ちです。
佐々木さんのこのとても大切なメッセージをできるだけたくさんの人に届け、考えていただけたら・・・という願いをこめて。
<おまけ>
もう20年以上も前に読んだ本が、今も心に残っています。
著者である辻岡健象さんが創った「小さないのちを守る会」が、今でも続いていることに、ホッとしています。もし、みなさまのまわりに、妊娠がわかって困っている方がいれば、どうぞここを紹介してあげてください。あなたはそのことによって、一つの小さな命を救うことになるかもしれません。
輝くWellbeingを!
さゆり