食事をしながらマイケルとおしゃべりをしていて、その時にいただいたインスピレーションです。

もうずいぶん前のことなのですが、大学を卒業した私の初めての仕事先が香港、と決まって、そのときどのように日本を発ったかという話をマイケルにしました。

スキー部の中の仲良くしていた友達が、最後の晩、家に泊まってくれ、まぶたがくっついてしまうまで夜通しおしゃべりをしたこと、飛行機は名古屋発ではなく、東京の海外子女教育財団で手続きをしてから成田発、ということだったので、飛び立つ前に、名古屋駅から新幹線に乗ったということなどを、徒然話していくうちに、いろいろ思い出してきました。

その時にスキー部の同期の友だちがみんな、わざわざ駅まで見送りに来てくれたこと、そしてそのときに、父がスキー部の主将にお金を渡して、「これでみなさんでお茶でも飲んでお帰りくださいね。今日は本当にありがとうございました。」と頭を下げてくれたこと。

その額は、そのときの私にとっては、かなりの額で、「パパ、そんなことしなくていいよ〜。」と心でも口でも言ったと思います。でも、父は、貴重な時間を使って来てくれた友達に、お茶代位出すのはは当たり前のことだ、という主張を取り下げなかったのです。

もう一つの記憶は、高校受験が終わって、中学卒業をしたときのことです。

父は大きな鯛のお刺身を活き作りにしたものを、私の担任の教師の自宅に車で運んで、頭を深々と下げて、子どもである私がお世話になったことへのお礼として渡したのです。

担任の自宅にギフトを持って行く、というようなことは、今の時代ではもう考えられないことかもしれませんが、そのときでも、普通のことではなかったと思います。私のまわりでは誰もそんなことはしていなかったと思うし、お礼を先生に渡した？なんてことを人に聞くのも恥ずかしいと私は思っていた気がします。

私は担任の自宅に向かう車の中でも、「こんなことはしなくていいよ！こんなことはしなくていい。」と言い続けたと記憶しています。でも父が言うには、もう通知表もつけて、高校受験も終わっているのだから、袖の下なんていうものではなくて、純粋にお前がお世話になったということへのお礼なんだ。

人間としては当たり前だ。と、また父の当たり前節。

ここまでマイケルに話したときに、ふと思い出したのは、最近、こちらのスピリチュアルファーザー(霊的な父)から、個人的にいただいた言葉です。

「あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う。

地上の氏族はすべて、あなたによって祝福に入る。」（創世記12章3節）

あぁ、私によくしてくださる人には、天の神さまがよくしてくださる、というこのみ言葉は、すでに、私がクリスチャンになるずっと前から、このように成し遂げられていたんだ、ということが雷が空で光るように、私の胸に光ったのです。

父は、私によくしてくれた人に、きちんきちんとお礼をしてくれていて、それが、聖書にちゃんと書かれていたということ！そして、そのみことばを、私にくれたのがスピリチュアルファーザーということ！

思い起こせば、このように、私によくしてくださった人には、祝福が来ている、と感じざるをえないことがいくつもあります。これは、私が何者であるかということより、生きて働いておられる神さまが、どれだけ私たちの幸せを考えてくださっているのか、どんなに素晴らしくて本当に親切なお方か、ということの証明です。

私をこの父の元に生まれさせ育ててくださった、天のご計画に、ただ感謝して。

＜おまけ1＞

ここまで書いて思い出したのは、この担任の先生は、私が体育の授業でひどいねんざをし松葉づえを使ってしか歩けなかったときに、うちから学校までの送り迎えをしてくれる、というありがたいサポートをしてくれていたことです。忙しい教師なのに、よくもそこまでしてくださった、という感謝の気持ちが、教師になってやっと分かりはしたものの、そのころはぽろっと欠けていた私。そういう足りないところをフォローをして、お礼をしてくれた父に、今改めて感謝します。

＜おまけ2＞

アジアの一人旅に出かけたとき、父が手渡してくれたのは、父のクレジットカード。

「何か困ったことがあったら使え。」と言って。２年近くアジアを放浪して、かなりケチケチの旅だったけれど、なんとかお金に困るということもなく、だからカードを使う機会もありませんでした。ただ、何かあったらこのカード、というセーフティネットがあったというのは、精神的にとても安心感がありました。

パパ、あなたは父親の鏡、です！

輝くWellbeingを！

さゆり