コロナでいろいろ制限がある今、身体だけでなく心も守るという知恵が必要なときですよね。
昨日の、フォーカスの奇跡、につながっていますが、以前、もう一つのインスピレーションを、
運転しているときに与えられました。それは、
「意図的にフォーカスをする能力」が私たちに与えられている(!!)
という、私にとっては驚くべき真実でした!
そのころ毎週持っていたWellbeing のワークショップでもその話を幾度かしたくらい、
それは、私にとっては偉大なる啓示でした。
そのインスピレーションは、数年前、ニューキャッスル中央駅近くのWestgate Roadの交差点で
車を停めたときに、来ました。
赤信号待っている間、
「まわりを見てごらん。」という声が聞こえたような気がして、
いつも通っている通りだけれど、ゆっくり頭をめぐらして、
まわりを見渡してみました。
すると・・・
古い建物の彫刻が美しくてハッとしたり(20年以上も住んでいるのに、え~知らなかった~、と感動!)、
でも、道路に目を向ければ、人が吐いた汚物が目につき「ゲッ」と思い、
また、歩いている人を見れば腕を組んで歩いている老夫婦のあたたかい感じが伝わってくるし、
空を見上げれば澄んだ青空に流れゆく雲がさわやかだし、
隣で止まっている車の運転手を見れば、鼻をほじほじしていて、
かっこいい顔立ちだけにちょっと笑ってしまう。
赤信号のほんの1分足らずでも、こんなにいろんなことがある。と気づいたのです。
このどこにフォーカスするか、または、信号をずっと注視するのか、
もしくはただボーっとしているか(ボーっとするのも大切)、
こんなに選択肢があるということ、にまずびっくり!
そして、さらにすごいのは、何にフォーカスするかを決めることができる、とうこと。
「そういう能力と自由が私たちに与えられている」というのは、
そんなの当たり前、という人もきっといる、もしくは大多数の人がそうかもしれないけれど、
私にとってはそれはやはり驚くべき事実です。
そして、そのどれを選択するか、また選択しないかによって、
自分でしたそのチョイスによって、自分の思考や気分や機嫌が変わってくる、
というのは、おもしろいと思いませんか。
なぜ、これがすごいことなのかといえば、これは、自分の人生をどう生きていくかを、
つまりどんな人生を生きていくかを、人はそれぞれ自分で決めることができる、
ということにつながっているからです。
でも、そこまで大きくすると、「訳わからん。」と言う人もいると思うので、もう少し話を縮めます。
たとえば、何かいやなことを同僚に言われて怒っている人がいるとします。
その人はきっと、「こんなことを言われたら、自分が怒るのは、当然!」と思っているかもしれません。
怒るということは、人間の自然な感情。
でも、その怒りを数時間も持ち続ける、下手をすると、何日も、数か月も維持してしまうとなると、
それは、精神的にも身体的にもよくありません。
ということが分かっていても、人間関係がこじれると
何年もネガティブな感情を持ち続けてしまうことも実際よくあります。
そこで、この「意図的なフォーカスの能力」を使い、せめて、
今日、今の自分が味わいたい気持ちになるために、
何にフォーカスしていくか、自分で決めていくということが大切になります。
たとえば、いやなことを言った同僚のその言葉や態度にフォーカスすることもできるけれど、
はたまた、面倒見のいい面、正確に仕事をこなす能力、など
その同僚の持っているよい面にフォーカスすることもできるわけです。
そのどちらを取るか、またはそれ以外の見方をするか、チョイスはあなた次第ということです。
そして、それは、自分の感情に責任を持つ、ということにもつながっていると思います。
行動制限のあるこの今のときも、この状況をどう捉えるかはあなた次第。
したいことができなくて嘆くこともできるけれど、いつもしたくてもできなかったことをするときと考えることもできます。
大学時代の友達も言っていたように「ピンチをチャンスに変える」ようにする機会、という見方もできるのですよね。
そうはいっても、でも、人間は普通ネガティブなものにフォーカスしてしまう傾向があります。
人って、十のいいことがあっても、一つ悪ければ、その悪いものにケチをつけたがる、
という記事を三浦綾子さんも書いていたことがあって、
自分自身を見ていても、本当にそうだなあ、と思ってしまいます。
でも、意図的に何にフォーカスしていくか決めることができる、
とはっきり理解していれば、そして、その能力をちゃんと使っていけば、
今日の、または今の自分の考え、自分の気持ちを調整していくことは可能です。
自分の心を守るために、そうできたらいいですよね。
たとえ自分の力でできなくても、光を感じられたら、きっと光が助けてくれます。
あなたの心をどうぞ大切に守ってください。
「何を守るよりも自分の心を守れ。そこに命の源がある。」箴言4:23
<おまけ>
意図的に美しさと楽しむことを、父が娘に伝えている
素晴らしい感動のビデオを見つけたので、リンクを貼ります。できれば、上から下に順々にどうぞ。
あなたの心の栄養になりますように。
輝くWellbeingを!
さゆり