奇跡のWellbeing 7 – 「看護師が存在するという奇跡」

先回は、ヒートンパークで受け取ったインスピレーションをシェアさせてもらいました。

緑豊かなこのパークで、感じよく曲がりくねった小道を散歩しながら、娘たちに、

こんな話をしたことがあります。

 

「おかあさんは子どもの頃ナイチンゲールの本が大好きだったんだけど、その中に、

ナイチンゲールがお母さんと公園を一緒に歩いていて、リスが来るとクルミをあげる、

という場面があったの。日本の公園ではリスなんか見たことないし、

第一そんな公園もうちの近くになかったから、

なんて素敵な国に住んでいるんだろう、って憧れの気持ちをもったことを覚えているよ。

一体、どんな国なんだろうと思ってた。

イギリスって、そのときからおかあさんにとってのワンダーランドだったのかも。

それが今、イギリスに住んでいて、しかもリス*がいるこんな公園で、

こうしてあなたたちと散歩できているなんて、すごいことじゃない?」

 

小さかったときの夢が、こんな風にかなっているということも奇跡だけど、

その、これが小さいころの自分の夢だったんだ、と気が付いたこと自体、私にとっては一つの奇跡かも。😊

 

生まれて初めて読んだ伝記がナイチンゲールの本でした。

小2か小3の誕生日プレゼントに母からもらったような気がします。

子ども心にも、ナイチンゲールは私のヒーロー、いえ、ヒロインでした。

何回も繰り返し読んだので、フローレンス、という名前は、

お母さんがイタリアのフローレンスが大好きだからつけた名前、とか、

まわりの人(特に家族)が大反対しても、クリミアに戦争で傷を負った兵士を助けにいくとか、

ランプをもって夜回りするナイチンゲールに兵士が涙して感謝する場面とかが、

今でも心に焼き付いています。

By Charles Staal, engraved by G. H. Mote
By Charles Staal, engraved by G. H. Mote

裕福な家庭に生まれ、英才教育を受けたナイチンゲールが、

女性としての恋も結婚も犠牲にして(こんなにきれいなのに!写真を見てください)、

家族からの反対にも負けず、看護の道に進み、

世界で初めて看護教育の基礎を築いたのは、一体何がきっかけだったのでしょうか?

 

・・・それは、16歳のときに神の声を聴いたからです。

評判を気にせずに、ただわたしだけのためによい働きをしてくれるか?」との神の声。

その声に、ナイチンゲールは従いました

 

 

とどのつまり、それまではただ病院で召使いのように扱われいた看護人、

つまり教育が不必要とみなされていた役割の人たちを「看護師という専門職」へと変えたのは、

ナイチンゲールが神の声を聴いたからなのです。

 

今、こちらではNHSという国民健康サービスで働く人に感謝の念を表すために

(だって、自分の命のリスクをかけて働いてくれているから)、

毎週木曜日の夜八時に一斉拍手を全国的にしていますが、

もしナイチンゲールが、神の呼び声に「はい」と言わなければ、

このNHSもぜんぜん違うものになっていたかもしれません

 

一人の人の「はい」が、100年以上たった今、

イギリスで66万の看護師、日本で120万以上の看護師を生み出している

って、もしかしたら、すごい奇跡なのでは?

 

さらに言えば、ナイチンゲールを通してなされた神のみこころは、病んだ人々痛んだ人々の回復*

ということができるのでは?

 

ナイチンゲールが生きたのは1820年から1910年で、

NHSが英国に設立されたのが第二次世界大戦後の1948年。

もしナイチンゲールが生きていたら、上記の数字にどう反応するかしら?

優秀な統計学者でもあったナイチンゲールのことだから、

奇跡が起こる確率を数字に出して、分かりやすくチャートを作ってくれるかも?😉

 

 

<おまけの奇跡>

大人になって、自分のリサーチを、そのナイチンゲールに助けてもらえるようになるということは、

数年前の私も想像できないことでした。マッサージの文献を読み漁っているときに見つけてびっくりしたのですが、

ナイチンゲールは看護教育のカリキュラムにマッサージを入れていたのです!

さらに、病室に一人、マッサージができる人がいるべきだとしています。

当時だれよりも健康管理について詳しいナイチンゲールがマッサージを推奨していたということを知って、

とても励まされました。♡

そして、それを論文に入れられたということは、私にとってはありがたい奇跡です。

 

 

<おまけの発見>

この記事を書くためにナイチンゲールについて調べていたら、

衛生改革者としても名高いナイチンゲールのこんな言葉がありました。

 

すべての看護師は、日中、とてもひんぱんに手を洗うように注意すべきです。

もし顔も洗うならさらに効果的でしょう。」

 

コロナで手洗いの大切さが行き渡っていますが、顔も洗った方がいいかもしれませね。

特に病院で働いている人、うつるリスクが高い人がまわりにいたら、教えてあげるといいかも。

 

*1 アニマルライツに詳しい長女、沙彩によると、最近、灰色リスは、

役所の人に捕まえられて殺されてしまっているとのこと。

「え~、それはかわいそうに。最近あまり見かけなくなったのはだからなのね。でも、なんで?」と聞いたら、

「赤色リスを守るため」なんですって。

でも、それって、「人種差別」じゃありませんか?あれ、リスだと「リス種差別」かな?

 

* 「愛する者よ。あなたのたましいがいつも恵まれていると同じく、

あなたがすべてのことに恵まれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈っている。」

ヨハネの第三の手紙2

 

 

私にとって唯一の姪っ子、萌、日本赤十字病院での看護師さんとしてのお勤め、本当にご苦労様。

コロナから守られていますように!

 

イギリスや日本だけでなく世界中で働いている看護師さんに感謝の念をこめて。

 

 

輝くWellbeingをあなたに。

 

さゆり